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マンガ部門

大賞は近藤ようこ先生/原作:津原泰水先生の「五色の舟」。

私は、まずこの作品が
出版できたことに驚きを禁じ得ないです。
関わった人々がどれほどの覚悟をもって
この話を作品に仕上げ印刷し
流通させるに至ったのか。
原作者、漫画家、編集者、出版社
どこかひとつの覚悟が欠けても
こういう奇書は世に出せなかったことでしょう。
このお話に関しては
ドラマでも映画でも小説でも
作品世界を完全に表現するのは不可能だと思います。
実写なんかにしようものなら
おそらく直視するのも辛くなってしまう。
マンガだったから表現できた話、なのではないかと
私は受け取りました。
あの、いずれもどこか欠けた人々の存在する世界は
マンガ絵の曖昧な
あらわに説明しすぎない描写だから均衡を保っていられるのです。
何もかもが危うい、ギリギリのところで
存在している不思議で魅力的な作品です。

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コメント

でもこのお話はもともと小説が原作なのですね。
私は未読なので小説の表現については何もいえないです。
ただ、映像化するならマンガが一番合っているんじゃないかな、と
思ったので。

投稿: 長池 | 2015年2月15日 (日) 00時24分

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