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火の魚(ネタバレ注意)

昨日、作画しながら見ました。
本当はながら見するにはもったいない
よい作品なのですが。

小説の発表は1960年代か。
昔の文豪と編集者ってのは
こんな重厚で濃厚な関わり方だったんですかね?
今本屋さんに並んでいる本は
小説家というより
流行作家の作のほうが多い気がする。

軽くて読みやすくてすぐ忘れちゃう。

しかしこの主人公はちがう。
主人公の小説家は、物書き特有の
偏屈さと老人の孤独やら日本男児の意地やらが
ミックスされた「手に負えないジジイ。」

でも、私は意地を張り続ける
人間は嫌いじゃない。
「武士は食わねど高楊枝。」ってのも、好きだ。

そんなじいさんが
「入院した編集者に元気な金魚を送りたい。」
その望みが叶えられなかったときの落ち込みよう。
もろい。かわいそうなほど、ピュアでもろい。

でも、世界で一番現実的なおばちゃんがアドバイスする。
「そりゃ、花もって先生が行ってやんにゃあ!女はみんな花が好きだから!」

もう、ぐうの音もでないほどの正論。
そして、ラストの紅い薔薇。
すてきだ。
あの山盛りの薔薇の花束。
恋人にプロポーズするときの花のチョイスでしょう、あれは。

人生のラストにあんな花束を贈ってもらえる女性は幸せ。
それまでの道のりがどうであろうと。

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